ena個別ひばりが丘
「令和」出典に学ぶ
コメント数:0 投稿日:2024/04/02 11:27:46
初春の令月 にして、気淑く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す
元号「令和」の出典は日本最古の和歌集「万葉集」とされています。
今まで、元号は「書経」など中国古典を典拠として定められてきましたが、「令和」は初めて日本古典からとられたとされているのです。
しかし、実は中国六朝時代の「文選」には、以下のような詩があります。
仲春の令月にして、時和らぎ気清く、原隰鬱茂し、百草滋榮す
「文選」と言えば、中国六朝時代の傑作であり、万葉集の作者たちが読んでいないはずはありません。
その意味で、この元号は出典を完全に日本独自のものに求めることはできないのです。
これは、どんな国のどんな文化であっても、一概にその国独自のものという事は難しく、むしろ多くは互いに影響し合って作り上げられるものだということを、この時代にあって示しているのではないでしょうか。
さまざまな文化の所産に触れて生きる私たちですが、時には立ち止まって、それらの持つ意味や、我々に語りかけてくる、示唆するものを丁寧に拾い集めていくと、思わぬ学びがあったりするものです。
若いときだからこそ、視野を広くもって、様々なところから学びを深めていきましょう。
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