中学受験、高校受験、大学受験を目指すお子さまの為の進学塾ena

  • 資料請求
  • お問い合わせ 0120-06-1711 受付:日・祝日をのぞく10:00~18:00

ena個別ひばりが丘

「令和」出典に学ぶ

コメント数:0   投稿日:2024/04/02 11:27:46 

 

初春の令月れいげつ にして、気く風やわら、梅は鏡前きょうぜんひらき、蘭は珮後はいごかおら

元号「令和」の出典は日本最古の和歌集「万葉集」とされています。

今まで、元号は「書経」など中国古典を典拠として定められてきましたが、「令和」は初めて日本古典からとられたとされているのです。

しかし、実は中国六朝時代の「文選」には、以下のような詩があります。

仲春ちゅうしゅんれいげつにして、ときやわらぎきよげんしゅううつし、百草ひゃくそうえい

「文選」と言えば、中国六朝時代の傑作であり、万葉集の作者たちが読んでいないはずはありません。

その意味で、この元号は出典を完全に日本独自のものに求めることはできないのです。

これは、どんな国のどんな文化であっても、一概にその国独自のものという事は難しく、むしろ多くは互いに影響し合って作り上げられるものだということを、この時代にあって示しているのではないでしょうか。

さまざまな文化の所産に触れて生きる私たちですが、時には立ち止まって、それらの持つ意味や、我々に語りかけてくる、示唆するものを丁寧に拾い集めていくと、思わぬ学びがあったりするものです。

若いときだからこそ、視野を広くもって、様々なところから学びを深めていきましょう。

「梅の花」の写真

ena個別ひばりが丘

電話:042-439-8101

感想およびコメントをお寄せください