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都立中の入試概況

ena小学部

2018年入試 中学入試の概況

倍率の動向

2018年度都立中入試では、都立中受検者数(帰国・特別·九段中等区内枠除く)が8406名となり、前年2017年度に比べ167名減となりました。都立中一般枠募集定員1383名、区立九段中等区外枠募集定員80名、合計1463名に対して8406名受検(倍率5.75倍)となっており、受検者は微減したとはいえ、例年通り約6倍の人気となりました。

入試の変更点としては、白鴎高付属中が新たに帰国生入試を実施し、一般枠では適性検査Ⅲの実施初年度となりました。帰国枠は24名の募集定員に対し45名受検(倍率1.88倍)、 一般枠は帰国枠募集による募集定員減が影響し、倍率が昨年6.05倍→6.82倍へと上昇しました。他都立中では、2017年度大学進学実績で躍進した大泉高附属中、南多摩中が倍率を上げた他、例年安定した大学進学実績を残し、都立中最難関に位置付けられている小石川中・武蔵高附属中も昨年度の倍率を上回りました。

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報告書点・適性検査の得点比率

報告書点と適性検査の得点比率は、2018年度入試から新たに適性検査Ⅲを実施した白鴎高附属中の他、富士高附属中で変更があったのみで、その他都立中はすべて2017年度入試からの変更はありませんでした。

白鴎高附属中は、これまで報告書・適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱの配点が300点・300点・400点(合計1000点)でしたが、2018年度では適性検査Ⅲが加わり200点・300点・300点·200点(合言十1000点)に変更されました。報告書点の比重が下がり、適性検査の得点をより重視した配点になったといえます。

富士高附属中は、これまで報告書・適性検査Ⅰ・適性検査Ⅱ·適性検査Ⅲの配点が200点·200点・400点·200点(合計1000点)でしたが、2018年度では適性検査Ⅲの比重が高まり、200点·200点・400点・300点(合計1100点)に変更されました。富士高附属中で唯一の独自作成問題である適性検査Ⅲの重要性を高め、学校としての特色を打ち出したい狙いがうかがえます。

適性検査の実施概要

区立九段中等は適性検査1~適性検査3がすべて独自作成問顆であるのに対し、都立中10校は2015年度より採用されている「共同作成問題」が2018年度入試でも出題されています。都立中の適性検査は、10校とも共通の問題が出題されますが、適性検査Ⅰ·Ⅱにおける全4題のうち、各校において2題までを独自で作成した問題に差し替えることができます。また、適性検査田は共通の問題がなく各校が独自に作成できますが、その場合は適性検査Ⅰ·Ⅱの共同作成問題の差し替えは1題までとなります。

2018年度入試における各校の適性検査実施概要は、白鴎高附属中で適性検査Ⅲが新たに追加されたのみで、それ以外はすべて2017年度入試と同様の出題形式となっています。次年度以降の実施概要は未定ですが、理系が重視される昨今の入試状況において、理系の独自出題となる適性検査Ⅲを新たに出題する学校が出る可能性もあります。

2010年度には九段中等を除く都立中10校のうち適性検査Ⅲまで実施する学校が2校(小石川・武蔵)のみだったのに対し、現在は6校(小石川・武蔵・大泉・両国・富士・白鴎)が適性検査Ⅲを出題しており、残る4校(桜修館・三鷹・立川国際・南多摩)の今後の動向にも注目する必要があります。

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2019年度入試に向けて

大学進学実績が人気に影響

2018年度大学入試では、都立武蔵高の東大13名を筆頭に、小石川中等が東大12名、白鴎高が東大6名合格となるなど、都立中高一貫校が難関大学に多数の合格者を輩出しました。都立進学指導重点校(日比谷・西・国立・戸山・青山・立川・八王子東)とともに、都立中が「都立躍進」を支えており、大学実績の動向がその人気にも影響を及ぼしています。

例年都立中の大学実績1位·2位を争う小石川・武蔵は双璧と言え、例年都内小6優秀生の中で安定した人気を誇りますが、それ以外では大学入試で好結果を残した学校が人気となる傾向があります。2017年度大学入試において、東大6名をはじめ難関4大学(東大・京大・一橋大・東工大)15名合格(2016年度5名)と大躍進した大泉高附属中、また難関4大学合格者数をほぼ倍増(6名→11名)させた南多摩中は、ともに倍率を上昇させました。

こうした大学入試の結果を踏まえ、大泉高附属中は2017年度入試で都立中トップの6.53倍と元々倍率が高いにも関わらず、2018年度入試ではさらに上昇し6.80倍となりました。また、南多摩中は受検者数が約60名増え、倍率も4.83倍→ 5.19倍(前年比107%)と定員減となった白鴎高附属中を除けば前年からの伸び率がトップとなりました。このように、大学実績において存在感を示した学校が、翌年の入試で注目を集める傾向が続いています。

2018年度都立中高難関4大学合格者数

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右記の合格者数は、各学校ホームページや雑誌等の掲載情報に基づき作成しています。合格率は、2018年度大学入試における右記4大学の合計合格者数を、卒業生数で割って算出したものです。都立中高一貫校のうち、高校入試で募集を行う学校は高校募集定員を引いた数を卒業生数としています。

目前に迫る2020年大学入試改革で都立中の注目度も高まる
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現在の高校1年生が高校3年生となる2020年(2021年度入試)より、大学入試の制度が変更されます。いわゆる「大学入試改革」の実施が迫るにつれ、適性検査型入試を行う都立中の注目度がさらに高まると予測されます。大学入試の新制度で求められる学力は、基本的な知識・ 技能を活用する思考力、判断力、表現力、そして主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度です。答えが一つとは定まらない問題に対して、受験生自身の考え、資料や条件から何が読み取れるかといった要素を問う問題が主体となっていきます。

このような問題は、都立中の適性検査と同様であり、中学入試段階で適性検査の学習を行うことが、未来の大学入試につながることは間違いありません。適性検査型入試を行う私立中高一貫校が年々増えているのも、目前に迫った大学入試改革と教育指導要項の改訂に備え、アクティブラーニングなど、新しい教育の導入とともに、それらの指導に対応できる生徒を求めているからに他なりません。

都立中は2005年の白鴎高附属中の開校以来、適性検査という名称で400字以上の作文や記述解答を主体とする独自の問題を出題してきました。社会に貢献するリーダーを育成するというコンセプトのもと、思考カや判断力に長けた生徒を中学入試で求めてきたのであり、「大学入試につながる中学入試」を牽引してきたともいえます。こうした一貫した取り組みが、大学入試改革に向けてさらに都立中の注目度を高めるでしょう。

2019年度入試においても、都立中は引き続き倍率6倍前後の人気となることが予想されます。大学入試改革の影響もありますが、都立中の大学実績が今後さらに躍進すると思われることも要因として挙げられます。都立中の入試レベルは年々上昇しており、開成・麻布・桜蔭などの私立最上位校の受験生が2月3日に都立中を受検するケ一スも珍しくありません。私立御三家中合格者が都立中に進学するケ一スもある他、小学校低学年から適性検査型の学習をして都立中受検に備える小学生も増えており、6年前に比べて合格者レベルは確実に上がっています。そうした入試を乗り越えた生徒が都立中で6年間鍛えられて大学入試を迎えること、適性検査対策を早くから行ってきた生徒が多いことから、今後はさらに難関大合格実績をのばしていくことは想像に難くありません。

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