都立高校の受験

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都立高校 入試の流れ

都立高校の入試には「推薦入試」、「学力検査に基づく入試(第一次募集※・第二次募集・分割募集)」があります。推薦入試の後に第一次募集が実施されます。第二次募集については、第一次募集の結果、入学手続き定員が募集人員に達しない学校で行われます。また、都立高校にはあらかじめ募集人員を分割し、「分割前期募集(第一次募集と同じ日程)」と「分割後期募集(第二次募集と同じ日程)」の2回に分けて募集を行う学校があります。

※以降、記事内では第一次募集を「一般入試」と記載します。

※以下は2021年度ena都立高ハンドブックに基づく情報です。2022年度版都立高ハンドブックが刊行されましたら、情報の更新を行います。

2022年度 都立高校入学者選抜日程

2022年度都立高校
入学者選抜日程
入学願書受付 検査 合格発表
推薦 1/12〜17 1/26・1/27
(面接・実技検査等)
2/2
第一次募集・
分割前期募集
1/31〜2/4 2/21
(学力検査)
3/1
分割後期募集・
全日制第二次募集
3/4 3/9
(学力検査)
3/15
定時制
第二次募集
3/22 3/25
(学力検査)
3/28

推薦入試について

推薦入試では、観点別学習状況の評価(全37観点)または評定(9教科)のどちらか一つを調査書点として点数化します。

自己PRカードは出願時に志願する学校へ提出します。自己PRカードの内容は、面接を行う場合の資料や入試の合格判定の資料の一部として活用したり、学校生活に対する意欲等を確認したりする資料になります(面接を実施しない学校の場合には、入学手続き後に学校へ提出)。自己PRカードの内容を点数化することはありません。自己PRカードには「志望理由について」、「中学校生活の中で得たことについて」、「高等学校卒業後の進路について」の3項目を記入します。

推薦入試によって、募集人員のうち10%~30%を選抜します。「一般推薦」と「文化・スポーツ等特別推薦」の2種類があります。

検査は、「集団討論」と「個人面接」を原則すべての学校で実施します。また、すべての学校で、小論文または作文、実技検査、その他学校が定める検査のうちから1つ以上の検査を選んで実施します。内容は各学校によって決められています。

個人面接では、出願の動機・理由、高校生活に対する意欲、規範意識・生活態度や自己PRカードの記載内容などを確かめたり、質問の内容を的確に把握し適切に答える能力や表現力等を見たりします。また、集団討論ではコミュニケーション能力や協調性・思考力・判断力・表現力などを評価します(詳しくは下項目を参照)。

選考は調査書点のほか、集団討論および個人面接、小論文または作文、実技検査、その他学校が定める検査の各点数を総合した成績で行います。

※2021年度入試では、集団討論は未実施。

集団討論について

先生(検査官)2〜3名に対し、生徒(受験生)5〜6人が主流。実施時間は30分程度が多い。

①着席後、討論進行の説明

男女別募集校は、ほとんどが男女別のグループ形成となっている。

②テーマの発表

用紙が配られる場合と検査官の机の前に貼られている場合がある。注意事項とテーマが書かれた紙(A4もしくはB5版1枚)が配られるケースが多く、メモ用紙のみ配布される場合は口頭でテーマが発表されるケースが多い。

③テーマを確認後、
個々で考えをまとめる

2~3分(長いところは10分)与えられる。用紙が配られる場合、メモ欄がついているので、そこに自由に記入できる。

④討論開始

パターン別状況
● 司会役を先生(検査官)が行う場合
● 司会役を生徒が行う場合
● 司会役を置かない場合
上記3パターンに分かれます。

⑤討論終了

最後に一人ひとり最終意見を述べる場合もあれば、グループでの結論を出す場合まで、学校によりタイプは様々。結論を出すという学校は少数派で、時間が来たら終了というケースが多い。

総合成績の配点比率(例)

※小論文または作文点にかわり、実技検査点・その他学校が設定する検査点を採用する学校もあります。

調査書換算方法

学力検査に基づく入試(一般入試)について

入試教科は原則、全校にて5教科(国語、数学、英語、社会、理科)と定め、学力検査の得点と調査書の割合は7:3に統一されています。また、実技4教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)の調査書換算方法は、2016年度から「実技の評定の合計×2」に変更になりました。

学力検査と調査書比率、学力検査の教科数

学力検査と調査書比率、学力検査の教科数

調査書換算方法(例)

学力検査と調査書の比率が 7 : 3 、総合成績を1000点(調査書の満点は300点)とした場合

調査書換算方法例)

自校作成問題校と共通問題校について

2014年度入試から進学指導重点校(日比谷・西・国立・戸山・青山・立川・八王子東)、進学重視型単位制高校(新宿・国分寺・墨田川)、併設型中高一貫教育校(大泉・白鷗・富士・武蔵・両国)の3つのグループに分けて、学力検査問題をグループで共同作成していました。

上記の15校を「グループ作成校」、その他の都立高校を「共通問題校」と呼んできましたが、2018年度入試から、進学指導重点校及び進学重視型単位制高校は、従来(2013年入試以前)の自校で問題を作成する形式に戻し、各学校が求める生徒を選抜できる検査問題を作成しています。独自問題を出題する自校作成問題校のうち、特に日比谷高校・西高校・国立高校をはじめとする進学指導重点校では、2018年度以降の入試問題は難化しました。

自校作成問題校以外の「共通問題校」では、都立高校共通問題で入試を行います。中学校で習う学習の基礎がしっかりと定着できているかが求められます。

共通問題校の中でも進学対策に組織的・計画的に取り組む都立高校として、進学指導特別推進校や進学指導推進校に指定されている学校があり、難関大学に向けた質の高い教育が行われています。

「併設型中高一貫教育校」では、都立中高一貫教育校のねらいとする6年間一貫した教育をより一層推進するため、高校段階での募集を停止するとともに、中学校段階での生徒募集の規模を拡大する方針です。具体的には、富士高校・武蔵高校は2021年度入試より高校募集を停止しており、大泉高校・両国高校は2022年度入試より、白鷗高校は2023年度入試より高校募集を停止するとされています。

東京都が指定する進学指導校・中高一貫教育校

★:自校作成問題校 ※:進学重視型単位制高校

進学指導重点校

日比谷高校(★)、西高校(★)、国立高校(★)、戸山高校(★)、青山高校(★)、立川高校(★)、八王子東高校(★)

進学指導特別推進校

新宿高校(★/※)、国分寺高校(★/※)、国際高校(英語のみ自校作成問題) 、駒場高校、小山台高校、町田高校、小松川高校

進学指導推進校

墨田川高校(★/※)、竹早高校、北園高校、三田高校、小金井北高校、武蔵野北高校、調布北高校、日野台高校、城東高校、豊多摩高校、江戸川高校、江北高校、多摩科学技術高校

併設型中高一貫教育校

白鷗高校

2021年度 都立高校入試概況
(倍率・入試問題)

コロナ禍の中で行われた2021年度の都立高校入試は、平年と異なる受験傾向となりました。推薦入試においては、集団討論の未実施により受験科目の負担が軽減され、受験者数が増えたことで倍率が上昇しました。一般入試においては、確実に合格を取りたいという受験生が多く、一部の上位校で倍率が低下しました。 2021年度都立全日制一般入試は、全体で受験者37,500人に対し、合格者数は28,374人、実質倍率は1.32倍で前年度(1.34倍)とほぼ同じでした。男女別募集の普通科男子は1.35倍(前年度1.38倍)、女子1.39倍(前年度1.43倍)、単位制普通科は1.34倍(前年度1.26倍)になっています。

都立高校において、東京大学をはじめとする国公立大学への合格者数は堅調に伸長しており、都立高校の人気は年々高まっています。また、授業料等の学習費の負担が少ないこと、共学であること等も都立高校人気の要因となっています。

都立高校入試へ向けての準備として大切なのは、戦略的受験パターンを検討することです。都立高校を第一志望とする受験生の皆さんは、私立高校の受験において、おさえの学校だけではなく、チャレンジ校、実力相応校を積極的に受験し、それらの合格を勝ち取ることで、自信を持って都立高校一般入試に進んでいくことが重要です。

2021年度 都立高校入試概況

◆受験倍率の変化

推薦入試 男子 女子
2020年度 2021年度 2020年度 2021年度
日比谷 2.50 2.97 4.33 4.63
西 2.53 3.19 4.30 4.77
国立 3.28 3.41 4.33 4.77
戸山 3.56 4.03 4.67 5.00
青山 4.36 6.14 7.08 9.77
立川 2.72 3.94 3.47 4.03
八王子東 1.53 2.72 2.53 3.83
一般入試 男子 女子
2020年度 2021年度 2020年度 2021年度
日比谷 1.50 1.51 1.59 1.55
西 1.52 1.22 1.60 1.46
国立 1.41 1.29 1.59 1.54
戸山 1.90 1.84 1.82 1.76
青山 1.94 1.67 2.07 2.20
立川 1.55 1.65 1.67 1.36
八王子東 1.22 1.53 1.47 1.33

◆過去5年間 都立高校一般入試不合格者の推移

年度 募集人員 受験者 合格者 不合格者 実質倍率
2017 31,887 45,509 32,030 13,479 1.42
2018 31,388 42,719 31,006 11,713 1.38
2019 31,517 41,690 30,994 10,696 1.35
2020 30,399 40,029 29,857 10,172 1.34
2021 29,407 37,500 28,374 9,126 1.32

新学習指導要領

学習指導要領の改訂に合わせて通知表(内申点)の評価方法が変更になりました。改訂前は「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の4つの観点で評価されましたが、改訂後は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つの観点での評価となりました。一見、大きな変化はないように見えますが、学習指導要領の改訂の方向性から目的を見出すことができます。様々な問題を適時適切に解決する「生きる力」を現実的に身に付けるために、ただ単に「知識」を「理解」するだけではなく、その「知識」を社会生活に生かす「技能」を身に付けさせること、また、問題を「主体的」に「思考」しそれを他者へ論理的に「表現」する力を身に付けさせることを目的としています。

従前のように、ただ単にテストの点数が良いこと、提出物を期限内に出すことだけではなく、発表やレポート、実験などを通じて、様々な知識が科目横断的に深いレベルで融合し、発展的素養として定着しているかを評価されることになります。今後は各教科の担任の先生と密にコミュニケーションを取り、その科目に対する自分の課題を見つけ、積極的な努力を続けていくことが高評価につながります。

学習指導要領改訂の方向性

都立高校入試問題の傾向

自校作成問題校

2021年度は出題範囲の削減の影響により、各高校の従前の出題パターンを大きく変えた出題が見られました。また、解答にあたっては、削減された出題範囲を学習していた方が有利になる問題が複数見られました。自分の志望校だけの過去問題を解いていた受験生にとっては、出題の変化への対応に苦慮した場面もあったかと思います。2022年度入試では、出題範囲は平年に戻りますので、出題範囲が削減された2021年度の入試問題だけでなく、過去の年度のものや志望校以外の自校作成問題校の過去問題にも積極的に取り組み、出題傾向の変化にも柔軟に対応できるように学習を進めておくことが重要です。

自校作成問題校

共通問題校

2021年度は学校休校に伴う出題範囲の削減がありましたが、この影響は軽微なものでした。理科・社会においては完答形式の出題が増え、正確な知識の定着がなければ、高得点を得られない出題となりました。全体的に記述力・思考力を問う出題が増え、難化傾向にあります。教科書レベルの基本的知識を確実に定着させた上で、多くの演習問題に触れ、実戦力を養成する必要があります。

◆過去5年間 都立共通問題の平均点(2016年~2020年)

年度 国語 数学 英語 理科 社会
2016 73.9 60.9 57.4 59.3 50.6
2017 69.5 56.3 57.8 58.6 55.9
2018 65.9 66.5 68.0 61.5 61.5
2019 71.0 62.3 54.4 52.7 67.1
2020 81.1 61.1 54.7 53.4 57.0

2021年度 理科・社会 完答形式の出題

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