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2024年度適性検査分析速報-東京大学教育学部附属中等教育学校-

投稿日: 2024.02.3 10:00 pm

2024年度 東京大学教育学部附属中等教育学校 適性検査分析速報

こちらの記事の公開日時について

2月13日の11:45ごろまで、こちらの記事は公開日が1月31日となっておりましたが、

これはこの記事のスペースを同日に記載し、

2月3日夜時点で問題を分析した内容に更新する、という処置を行ったためです。

事前に学校様やその他の箇所から問題をena側が入手していた、などということはございません。

誤解を与えてしまい申し訳ございません。

ena小学部 青木繁和

 

 適性検査Ⅰ

 

2023年度は大問数が3題、小問数が13題でしたが、2024年度は大問数が3題、小問数が17題と小問数が増加しました。

2023年度は大問1が国語・社会の融合問題、大問2が社会分野、第3問が国語分野からの出題でしたが、2024年度は大問1が社会分野、大問2が国語・社会の融合問題、第3問が国語分野からの出題でした。

第1問 仏教を題材に会話や資料を活用する問題第1問の小問数は7題でした。聖武天皇のころの仏教に関する問題で、知識をもとにするものが多く出題されました。2023年度は資料を読み取る問題が中心だったので、難化傾向と言えるでしょう。

 

第2問 「自由」に関する問題
第2問の小問数は3題でした。ページ数もA3用紙1枚分だったので、素早く処理したい問題だといえます。出題の内容は、「自由」という言葉が生まれたころの社会的な様子を問う問題、日本国憲法の内容を問う問題、文章を参考に言葉を埋める問題など多岐にわたりました。

 

第3問 福沢諭吉の文章を読解問題
第3問の小問数は6題でした。福沢諭吉の『西洋事情』の読解と作文の出題でした。文章自体が長く、あまり読解してこなかったタイプの問題という印象を持つ生徒も多かったのではないかと思います。第2問をスピードよく解き、第3問により多くの時間を回せたかどうかが勝負を分けるところといえるでしょう。

 

適性検査Ⅱ

 

第1問 電気自動車の普及と問題点を問う問題
出題形式として会話文形式が復活しました。会話文1、2の後に電気自動車販売台数や急速充電器の普及などをテーマとして割合の計算力を問う問題が出題されました。会話文3以降ではガソリン車と電気自動車の料金を比較させる問題が問われました。小数第2位まで求めて概数での解答が求められる問題が多く、正確かつ迅速な計算力が必要になります。

 

第2問 コイルに流れる電流の大きさを問う問題
第1問の話題から派生してコイルに流れる電流の大きさが問われました。内容自体は理科のコイルや回路の基本的な知識問題だと言えます。昨年のLEDに次いで2年連続の電気分野からの出題になりました。

 

第3問 折り返しの図形から相似の考えを問う問題
A4の紙の折り返し元に戻した図から相似形を発見させ面積比が聞かれました。三角形の相似条件や相似比や面積比の正確な知識が求められています。今年度は記述の出題が無く、作図問題が出題されました。

 

実技検査

先ず初めにトーナメント表の作成を通じて論理と推理の考え方も交えて算数的な問題が問1と問2で問われました。昨年と同様実技検査は前提として算数の力が必要になります。

問3が東大附属中らしい立体図形の作成問題でした。7項目の【注意事項】を満たすことが求められ、すべての条件を満たすには高いチェック能力が求められました。この問3だけでもかなりの時間を要することになるでしょう。問1、2、3を適切な時間配分で解いていくことが要求されました。

 

 

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