お問い合わせ先 ena教務部
0120-06-1711※受付時間 日曜・祝日除く 10:00~18:00
2024年度適性検査分析速報-三鷹中等教育学校-
投稿日: 2024.02.3 10:00 pm
2024年度 三鷹中等教育学校 適性検査分析速報 |
こちらの記事の公開日時について2月13日の11:45ごろまで、こちらの記事は公開日が1月31日となっておりましたが、 これはこの記事のスペースを同日に記載し、 2月3日夜時点で問題を分析した内容に更新する、という処置を行ったためです。 事前に学校様やその他の箇所から問題をena側が入手していた、などということはございません。 誤解を与えてしまい申し訳ございません。 ena小学部 青木繁和
適性検査Ⅰ【出典】 【出題形式】
〔問題1〕指定部分の理由を答える問題
〔問題2〕指定部分の理由を答える問題
〔問題3〕文章の内容をふまえて作文を書く問題
適性検査Ⅱ【大問1】「グリーンウォーク」という学校行事の準備を題材にした問題
大問1は独自作成で、例年通り3問構成でした。
〔問題1〕は指定の条件を満たすような時刻と位置の関係を表すグラフをかく問題でした。
〔問題2〕は円周率を使って計算する問題でした。三鷹中では例年、円周率を使って計算する問題が出題されており、今年度で7年連続の出題となりました。円形のメダルのまわりに貼る紙の長さを計算し、紙が足りるかどうかを答える問題した。何かを作成する際の材料の量に関わる問題は2022年度の共同作成で出題されており、こちらも〔問題1〕同様にその問題を解いたことがあるかどうかで解答を出す難度は異なる一問でした。
〔問題3〕はチーム対抗企画の結果をもとに、複数の得点基準に基づいて得点と順位をつけ、さらにどの順位の決め方が良いと考えられるかを記述する問題でした。複数の方法を比較しどちらが優れているかを記述する問題は昨年も出題されています。それぞれの得点の求め方は資料から読み取れますが、作業量が多かったため計算の速さや正確さが必要になりました。また、良いと考えられる方法の記述は、自分で求めた計算結果をヒントに考えることができると簡潔に書けたと思います。答えにたどり着くまでに時間がかかるため、飛ばした受検生が多かったと思われます。おそらく、ここの一問は合否を左右しなかったでしょう。
【大問2】公共交通機関の利用について考える問題 令和3年度から引き続き小問2題の構成で、計算問題は出題されていません。大問全体の話題は、令和3年度から令和5年度までは3年連続で日本の産業を題材にした内容だったのに対し、今年度は令和2年度と同様に公共交通機関を題材にした内容となっていました。
〔問題1〕は、公共交通機関の利用割合が偏っている理由を、所要時間と料金の観点から考察する問題です。解答に用いる資料を受検生に選択させる形式は、5年連続の出題となりました。出題者側が想定している解答の分かりやすい、平易な問題でした。
〔問題2〕は、「ふれあいタクシー」を導入することになった理由と、その効果について考えられることを、複数資料を組み合わせながら説明する問題です。ひとつの問題で解答すべき内容が複数ある形式は、4年連続の出題となりました。参考にしなければならない資料は多いものの、こちらも解答の方向性が明快で、平易でした。
【大問3】「まさつ」について調べる実験を題材にした問題 [問題1]は、ペットボトルのキャップにつけられたみぞのまさつによる効果を、モデル化した実験で確かめる問題です。実験の内容そのものは結果も素直で分かりやすいものではありますが、問題で問われている内容を過不足なく盛り込んで完全な解答を書く観点を持たずに、ぱっと解答をしてしまうと、要素が不足して減点となりうる、問題文の読解力で点数の分かれる問題でした。 [問題2]は、斜面をすべり下りる物体の摩擦力が、接地面の素材にどのような影響を受けるかを、実験から明らかにする問題です。複数の条件が設定されているので、対照実験の考えを使うことが必要になりました。実験の内容そのものは比較的分かりやすいものであったため、対照実験の仕組みの理解とそれを言語化できるかどうかが得点の肝でした。 |
SUPPORT