こんにちは、講師の高橋です。

前回までで5回にわたり心情吟味について解説してきました。本日はそのまとめをお送りします。

1.身体の表現について

まずはその身体表現が表す意味を考えます。複数の意味が考えられる場合は前後の文脈と照らし合わせて最も適当なものを選択します。顔が赤くなるのはどんなときか、青くなるのはどんなときかなど、慣用表現についての知識をひろく持つことが重要です。

2.情景の表現について

本文中で示された情景がネガティブかポジティブかを判断します。それ単体での判断が苦しいなら、正反対の情景を思い浮かべてどちらがよりネガティブ/ポジティブかを判定しましょう。そして文脈から推察できる心理状態と噛み合っているかで最終的な判断をします。和歌の縁語のように、雨と涙や嵐と怒りなどの関連付けられる情景と心情の慣用についての知識も蓄えましょう。

判定方法を覚えると同時に、慣用表現の知識を身に着けていくことで、心情吟味の問題で混乱することは徐々に減っていきます。問題を解き、解説をしっかり読んで理解していくことが大切です。

高橋