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ena平和台本科0217

投稿日: 2024.02.17 5:34 pm

文章読解のポイント(同値・対立)

 

講師の荒木洋輔です。

主に国語を担当しています。

今回は文章読解のうえで非常に重要な、同値と対立についてお話しします。

 

文章中の段落と段落、文と文、あるいは単語と単語は、互いに関係しあっています。

これらの関係性はおおきく2つ、同値と対立に分けることができます。

 

要素Aと要素Bが同値関係にあるとき、

要素Aと要素Bの間にはイコールの関係が成り立ちます(A=B)。

 

要素Aと要素Bが対立関係にあるとき、

要素Aと要素Bは互いに異なります(A↔B)。

 

たとえば、次のような文章があったとします。

 

(例)日本は議院内閣制だが、アメリカは大統領制だ。

 

まず同値関係から考えると、日本議院内閣制アメリカ大統領制という関係性を見てとることができます。

次に対立関係を考えると、日本アメリカ議院内閣制大統領制という関係性を見てとることができます。

 

こんなに短い文章の中にも、4つの関係性が隠れていました。

実際の文章の中には、もっと多くの関係性が隠れています。

その関係性を見つけてあげることが、文章を正しく理解するための近道になります。

 

1点だけ注意があります。

先ほどの文章で、日本↔大統領制やアメリカ↔議院内閣制といった対立関係は成立しません。

 

なぜかというと、対立関係は、一定のルールのもとで成り立つものだからです。

先ほどの例でいうと、

日本↔アメリカという対立関係は「国」というルールのもとで、

議院内閣制↔大統領制は「政治制度」というルールのもとで成り立っています。

 

ところが、アメリカと議院内閣制にはそういった共通のルールはありません。

だから、アメリカ↔議院内閣制といった対立関係は成立しないのですね。

 

いかがでしたか。3月からの授業では、新中3生を中心にこういった読解のポイントをさらに説明する予定です。

実際の授業でお会いできるのを楽しみにしています!

 

荒木

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