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小中学部
亀戸より「直接の理由、理由の理由」
投稿日: 2024.05.13 10:00 pm
ena亀戸 香西です。
三ツ矢の野菜ジュースサイダーがおいしいです。
きょうで、GWが明けて1週間になりました。
学校、お仕事に向けての調子は戻りましたでしょうか。
私は、きょう夜の中3数学を終えて、やっと調子が戻りました。
保護者様とお話をしていると、
こういった質問をいただくことがあります。
「都立中の過去問の採点基準がわからない。」
「(生徒は)まちがったことを書いてはいないようだが、
これで解答として妥当なのかがわからない。」
これから書くことが、その質問の答えになればと思います。
きょうは小5文系の授業がありました。
テーマは「日本の稲作」でした。
その際、生徒たちにこんな質問をしてみました。
「1960年から2010年にかけて、日本の農業の生産額のうち、
野菜や、畜産の占める割合は上昇しているのに対し、
米の割合は大きく低下しています。その理由はなぜでしょう。」
それに対し、生徒たちの答えはこうでした。
①「食生活が欧米化したから。」
②「米の消費量が減少したから。」
①も②も誤りではありませんが、
答えとして妥当なのは②のほうです。
理由を問われた場合、まず考えるべきなのは、
②のような「直接の理由」です。
①は「理由の理由」です。つまり、
「食生活が欧米化」(理由の理由)して、
「米の消費量が減少した」(直接の理由)から
「米の生産額の割合が低下した」
といえます。
極端な例ですが、
たとえば、ある日の朝、小学校である生徒が遅刻したとします。
先生はこう尋ねます。
「どうして遅刻したの?」
生徒がこう答えます。
「きのう、夜更かししたから。」
これが都立中の答案でこう答えたとすると、
マルはもらえません(こんな出題はありませんが)。
なぜなら、「夜更かし」は遅刻の理由の理由の理由の理由(?)だからです。
少なくとも直接の理由ではありません。つまり、
「きのう、夜更かしした」(理由の理由の理由の理由)ので、
「夜、寝る時間が遅くなり」(理由の理由の理由)、
「朝、起きる時間が遅くなり」(理由の理由)、
「家を出る時間が、ふだんより遅くなり」(直接の理由)、
「小学校に遅刻した」
といえるでしょう。
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