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2026年度適性検査分析速報-東京学芸大学附属国際中-

投稿日: 2026.02.13 4:47 pm

 

 

2026年度 東京学芸大学附属国際中等教育学校 適性検査分析速報

 

 

適性検査Ⅰ

全体の大問数は例年通り2つでしたが、問題は昨年より2つ減って4題、小問は2つ減って20問になりました。また、今年度は記述問題が1題に加え図に書き示す問題が1題出題されました。なお、問題構成順は昨年度と同様に大問1が理科、大問2が算数でした。昨年度に比べ記号解答が減り単語や計算結果を答える問題が増えた印象です。しかし、依然として会話文をもとに各問題が設けられており、都立中の問題形式に類似していると言えます。ただし、問題内容は基本的なものがほとんどですので、作業の手間を惜しまず丁寧に正確に解く力を問われた問題でした。また、GPSや地図アプリ、ゴミ収集など生徒の生活に密接にかかわるテーマから多く出題されているので、普段使ったり利用したりしているモノやサービスなどの仕組みに興味をもって日々を過ごせているかで、問題内容の理解速度は異なるでしょう。

なお、学校からの公式発表の通り、2の[問題1]問1~問5は問題不成立のため全員正解と同等に扱う措置が取られましたので、結果的に1の正解比重が高くなったといえます。

 

1 理科:GPSおよび地球や月の公転・自転に関する問題

スマホの地図などに利用されているGPSに関する話題を起点に地球や月の公転・自転について考える問題でした。[問題1]問1は会話文をよく読めているか、問4は直前の説明文を正しく読めているかを問う問題ですので、文と正対して読む読解力が問われる問題でした。また[問題2]は会話文読解や知識だけでなく、答えを求めるために行う計算方法を正しく理解しているかを問う問題も出題されました。いずれの問題も用語や公式の丸暗記ではなく、普段から事象の仕組みや計算過程などを意識して取り組んできた生徒にとっては非常に取り組みやすい問題でした。

 

2 算数:長さや割合、統計などを中心とした問題

昨年度からみられる「大きなストーリー上に様々な単元の問題をちりばめる」問題形式でした。[問題1]では、長さ・縮尺・速さ・角度・回転移動が、[問題2]では、平均・割合・統計などが出題されました。それぞれの問題は小学校で学習する単元の範囲内でしたので、きちんと会話文や図の情報を読み取って考えられたかが鍵になります。また、特に今年度の問題で特徴的だったのは[問題2]問2のゴミ収集の最短経路を考える問題です。この問題はセールスマン巡回問題をもとにした問題ですが、検討をつけながら1つ1つ計算を地道に解いていく必要があります。

 

適性検査Ⅱ

昨年度と比べ小問数が5つから3つに減少しました。また、記述問題では行数指定がなされるなど今までにない傾向の問題が出題されました。最後の400字程度の論述問題では、ここまでに出てきた設問の資料にふれることに加え、「外国にルーツを持つ子が複数いるクラスの一員であるとする」といった場面設定が条件として課せられました。昨年度と比べると問題数こそ減りましたが、最後の論述問題以外の記述の分量が増えたため、平均点は大きくは変わらないと予想されます。

 

1 世界規模での人の移動、多文化共生に関する問題

〔問1〕世界規模の人の移動、移住に関する問題
(1)では文章資料を読み、そこから読み取れる内容についての理由を3行で説明するといった問題が出ました。資料内の最初の1文がほぼ答えとなっており、それを基にしつつ後に続く文章から情報を肉付けしていき3行分の内容にまとめるという手順で解くことができます。(2)では資料につい資料から読み取れる情報の正誤を問う選択問題が出ました。今年度の第2回直前特訓の問題で出た資料と同じものが出されたので、しっかりと復習できていた生徒たちには解きやすい問題であったと思います。

 

〔問2〕子どもの移住と教育について
(1)では二つの資料を読み、ドイツの子どもの教育に関する課題とその要因について5行程度で説明するといった問題が出ました。(3)も文章資料から読み取れることのうち、適切な内容を選択する問題となっており、例年以上に、記述力だけでなく素早く資料を読解する力が求められました。

 

〔問3〕多文化共生について
長めの文章資料を読み、それについての正誤問題と「多文化共生」社会に向けて学校のクラスの中でどのようにクラス作りに取り組んでいくとよいか論述するという問題がでました。論述では、ここまでに出てきたすべての資料の中から2つを選択し用いるといった条件や、外国にルーツを持つ子が複数いるクラスの一員であるといった場面設定がされていました。今年度は全体を通して文章資料が多く、読解に時間がかかると予想されるため、素早く構成立てて時間内に書ききることは例年以上に難易度が高かったと考えられます。

 

 

集団討論

「クラスのみんなのためになる活動について、その具体的な方法と目的」を、6人1グループとなり議論をする、といったものでした。例年と同様に「議長などの役割分担はする必要はない」とあらかじめ説明がされたようです。議題について、抽象的な内容であるため、いきなり具体的な方法等について意見を出し合うと時間内にまとめることは難しいと考えられます。「どんなことをするのがクラス全員のためになるか」といった前提のすり合わせをはじめに行うことで話し合いの方向性がそろうはずです。また、「みんなで話し合って決めるように」と討論開始前に言われたようです。そのため、発言回数が少ない人にも質問を振るなどして全員が討論に参加する姿勢を見せる必要がありました。その際、いきなり話を振ると戸惑ってしまうかもしれないので、ゆっくりと話すように心がけなければいけません。グループ全体を評価するので、決して相手の意見を否定するなどといったことはしてはいけません。相手との対話を意識することが肝要です。

 

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