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第1回学校別合判講評⑮(川口高市立高附属中)
投稿日: 2025.12.3 10:12 pm
こんにちは、ena小学部の田村です。
川口市立高附属中実績対策責任者の小峰先生(ena川口)からのメッセージです。
是非、問題用紙を確認しながら、読んでみてください。
◆適性Ⅰ
大問1「国語・小説文の読解問題」
小説文では登場人物の立場と心情を正確に捉える力が問われます。「賛成派 VS 反対派」という単純な構図だけに注目した答案が多く見られましたが、賛成派の中にも複数の立場が存在し、そこに気づけた受検生は高得点となりました。人物が置かれた状況を素早く把握する力を伸ばしましょう。
大問2「国語・論説文の読解問題」
文章自体は読めていても「どんな力?」「どんな考え方?」といった設問の問いかけに真正面から答えられていない答案が目立ちました。文章理解だけでなく、設問通りに書く力が得点差を生みます。設問に正対する練習を積みましょう。
大問3・4「社会・資料を読み解く問題」
歴史の基礎知識と資料分析力を組み合わせて解く問題では、特に歴史の知識量が得点差につながりました。小5〜6の教科書内容を総復習し、基本事項を確実に定着させましょう。社会課題を読み解く問題では、多くの受検生がテーマを正しくつかめていましたが、資料番号の明記や数値の正確さなど細部での減点が目立ちました。根拠を示す書き方を固めることが重要です。
◆適性Ⅱ・Ⅲ
大問1「理科・実験結果を考察する問題」
適性Ⅱ・Ⅲの大問1はいずれも実験の意図や結果から分かることを整理する問題でした。特に適性Ⅲは文章だけで理解しようとすると難度が高く、多くの受検生が苦戦しましたが、容器内の現象を図に書き起こすと一気に見通しが立ちやすくなります。例年、このように「情報の可視化」が重要となる問題が出題されますので、図表で整理する習慣をつけることで、まだまだ得点力は伸びます。また、小5~6の理科の教科書に掲載されている用語や性質、実験・観察内容は、受検前に確認しておきましょう。
大問2・3「算数・条件を整理し活用する問題」
算数系の問題では、問題文や図表から法則やルールを見つけ、それを正確に処理する力が問われました。特に立体図形で差がつき、展開図・積み上げ・視点の切り替えなど、どれだけ「手持ち解法」を持っているかが点差となりました。また、適性Ⅲでは60分の時間管理が極めて重要で、全問に手を出すよりも「取るべき問題を確実に取り切る」戦略が高得点の鍵となりました。1つの大問に時間を集中することで高得点をとった受検生もいます。時間の使い方について必ず振り返りを行い、その上で色々なパターンを想定して練習しましょう。
◆面接試験
緊張して普段よりも声が小さくなったり、下を向いてしまったりする受検生が多かったです。学校説明会にて「発信力のある生徒を求めている」というお話がありました。発信力の根幹は熱量です。前を向いて堂々と大きな声でのぞみましょう。また、将来のビジョン、過去の実績などは具体性が大切です。内容を深堀りし、面接練習で伝える練習を積みましょう。
残り1か月の過ごし方
正しく学習を積み重ねれば、適性Ⅰ・Ⅱ・Ⅲともにまだまだ伸びます。本科授業・特訓・合宿・模試の復習を通して、設問に正対する記述力、図にして整理する習慣、立体図形の視点の持ち方と解法の種類数、実験読解・資料読解の基礎力を磨いていきましょう。
文責:小峰
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