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第1回学校別合判講評⑧(小石川中適性Ⅲ)
投稿日: 2025.11.28 5:25 pm
こんにちは、ena小学部の田村です。
第1回学校別合判(小石川中)適性検査Ⅲを作問した長谷部先生(ena吉祥寺・小石川中実績対策責任者)からのメッセージです。
是非、問題用紙を確認しながら、読んでみてください。
近年の小石川中で出題される傾向に合わせて作成しました。
理科は実験をすべて書くことはないですが、条件をそろえること・実験結果から考察する力を見る問題となっています。
算数は条件整理をして実際に手を動かしつつ思考力を問う問題を作成しました。
大問1
〔問題1〕会話文を読み、知識を使って解く問題
高い音は低い音に比べて遠くまで届きにくいことを説明する問題でした。
音の高さは周波数で変わり、高い音ほど周波数が多くなることから、空気を動かすことにエネルギーを使ってしまうことにまで触れることができて正解となります。
ただし、周波数に対して触れることができていれば加点されるので、しっかりと文章を書くようにしましょう。
〔問題2〕図と会話文から判断し知識を使って解く問題
地面は空気に比べて温まりやすく冷めやすい性質があるため、晴れた日の夜は地面の温度が下がり地表付近の温度が下がります。
この部分を逆に捉えている解答が散見されました。理科の基礎知識は押さえておきましょう。
〔問題3〕実験結果から考察する問題
小石川中の入試問題で頻出している問題形式です。
対照実験を行うときにはどの条件がそろっており、どの条件が変わっているか正しく把握する必要があります。
今回の要素として、気体の重さ(密度)の違い、気体・液体の状態の違いでそれぞれ読み取る必要がありました。
多くの生徒が一部は読み取ることができていましたが、(1)~(3)をすべて完答できている受検生は少なかったです。
〔問題4〕身近な事象の仕組みを答える問題
こちらも小石川中で頻出の問題形式です。
問われていることに対して、具体的な事象とそれの仕組みを答える問題です。
身近な現象に理科の知識を当てはめることができているか問われる問題となっており、
理科で習った知識を身近なもので具体的に結びつけるようにしていきましょう。
全体を通して、小石川中の理科では物の仕組みについて考えさせる問題が出題されることが多く、
身近な事象がなぜ起こっているのかその仕組みまで考えられる思考力が求められます。
その際の土台になる理科の基礎知識が不足していると実際の現象とはかけ離れた解答となり、加点されない可能性が高いです。
適性Ⅲの理科分野の得点を取るためには理科の基礎知識を幅広く抑えておく必要があります。
大問2
〔問題1・2・3〕条件を読み思考する力を見る問題
会話文にある条件と解き方の方針から答える問題です。
一つ一つ整理して、何度か実際に試行錯誤する必要もあるため、
テスト中にどれだけ手を動かして考えたかが得点につながります。
問題1は部分的に解けている解答が多かったですが、問題2・問題3の完答は少なかったです。
算数の復習では解き直しも必要ですが得られることは多くありません。
なぜその解答になるか自らの言葉で言語化して、思考過程をアウトプットするように復習しましょう。
文責:長谷部
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