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小学部本部

第1回学校別合判講評⑬(学芸国際中)

投稿日: 2025.12.3 9:53 pm

こんにちは、ena小学部の田村です。

 

学芸国際中実績対策責任者の村山先生(ena東伏見)からのメッセージです。

是非、問題用紙を確認しながら、読んでみてください。


適性Ⅰ

大問1(算数分野)
〔問題4〕図と会話文から判断し知識を使って解く問題
図形を折って開く問題です。作図をする問題も出題されましたがよくできていました。
会話文の誘導もあり、うまく読み取れている受検生が多かったです。

 

大問2(理科分野)
電気(電流)を題材とした問題でした。理系のパースペクティブでもあまり見かけない単元だったため差がつく大問となりました。

〔問題3〕会話文を読み、知識を使って解く問題
会話文を参考にして、CDプレーヤーの音の仕組みを説明する問題です。
小学校の理科の授業では習わないような内容ですが、ここまでの設問や会話文から読み取れることをもとにすれば回答できたはずです。
こちらも会話文の誘導に乗っかって回答することが求められました。この問題で差がつきました。

 

適性Ⅰ全体を通して、会話文の誘導にしたがって解けている生徒は高得点が取れています。
普段から適性検査の演習を通して、会話文の情報、条件の整理をして解くこと、間違えた問題についてはなぜその解答になるのかを言葉で説明できるように復習をしましょう。

 


適性Ⅱ

今回はR5年度までの問題に寄せて作成しました。設問文自体が長く、問われていることの整理をして条件に従いながら記述する問題が多く出題されました。学芸大国際中の特色は「多くの資料」「一つ一つの深い読み取り」「資料をどう活用するのか」です。復習をする際には問われていることと条件の整理をし、模範解答もよく確認して正しい書き方をストックするようにしましょう。

〔問題1〕
資料1から開発途上国であるマラウイの問題点を説明し、それに対して日本ができる支援策を資料2をもとに説明する問題です。
資料1からは色々な問題を読み取ることができますが、全てを羅列するように書いている回答が多く見られました。そうしてしまうと、資料2から読み取れることと関連づけるのが難しくなってしまいます。2つ以上の資料を結びつけて書く際には資料のどの箇所を使うべきか、また資料どうしの関係を意識する必要があります。資料どうしの関係は、「何か似てるなあ」「ここが違うなあ」「AだからBになった(因果関係)」などを意識しましょう。

 

〔問題5〕
資料から読み取ったことを使って360字以内で記述する小論文型の問題です。
書き出す前に問われていること(記述に盛り込むべき内容)を整理し、各資料をどう活用するかを考えてから書きましょう。
また、今回は一つ前の問題で「南北問題」についての設問が出題されました。フェアトレードによって開発途上国の生産者にとって利益がでるといった内容を書けているかによって差がつきました。
学芸大国際中では設問の前にリード文が書かれているのが特徴です。検査の問題全体を通した大きなテーマとなることがあるのでそこもよく確認するようにしましょう。

 

当日は問題の傾向が大きく変わることがある、ということは心に留めておきましょう。
心に留めておいたとしても当日は緊張し、動揺してしまうことはあります。それは仕方がありません。
しかしながらそれは他の受検生も同じです。自分だけではありません。
普段から勉強してきたことは裏切りません。本番当日まで演習・復習を繰り返し、対応力を磨いておくことが肝要です。

 

文責:村山

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