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第1回学校別合判講評⑫(三鷹中)

投稿日: 2025.12.2 11:07 am

こんにちは、ena小学部の田村です。

 

第1回学校別合判(三鷹中)適性検査Ⅰを作問した根本先生(ena千歳烏山・三鷹中実績対策責任者)からのメッセージです。

是非、問題用紙を確認しながら、読んでみてください。

 


【適性Ⅰ】

出題の狙い
これまで三鷹中では様々なジャンルから、文章が出題されています。2年連続物語×物語でした。
2,3年で出題傾向の変化があるので今回は、物語文と説明文という近年にはない組み合わせで出題しました。
問1は対比の記述。問2はぬきだしなのでここで差がつきました。問3は作文問題でテーマとしては書きやすい内容です。

 

問1
衝撃を受けた理由を登場人物の考え方を対比させて記述する問題です。
解答に使う要素は見つかりやすいので答えるときの「型」を意識する必要がありました。
考え方を、奇麗に対比させることができていない生徒がたくさんいました。
また、「受け止め方が違うことに驚いたから」という衝撃を受けたことに対する直接的な理由がない生徒が多々いました。
答えの中心となる箇所、絶対に外せない要素というのを意識しましょう。

 

問2
抜き出し問題です。そのため0点か20点です。
今回はここで差がつきました。正答率は50%ほど。
難易度の高い説明文を出題しました。本文全体から、主張を読み取る問題です。
傍線部付近ではなく、文章全体から主張を読み取れるかどうかが肝でした。
言い換えに注目しながら、論理的に筋道立てて読む必要がありました。
また、抜き出しにおいて、漢字が違う、句読点が抜けているなどのミスも散見しました。
抜き出し問題の際は、指さし確認をして確実に書き抜きましょう。

 

問3
作文問題です。
テーマとしては昨年の三鷹中に近い問題です。
条件、きまりをよく読みましょう。1マス目を空けるのか空けないのか。
段落をつくるのかどうかなど、三鷹中は年によって指定が違います。
作文内容は、他者との接し方がテーマです。
本文を参考にしてひとそれぞれ考え方が違うから、自分の思ったことや考えを伝えようという方向性です。
意見を具体化することを意識しましょう。

 

今後の勉強の指針
復習はもちろんのこと、アウトプットを前提にインプットをすることを心がけましょう。
まとめることが目的ではないです。今回の問題を通して見つかった課題、苦手単元、苦手な問題
の解き方や考え方をまとめて次の問題で行かせるかどうかです。
必ず、学校HPにある「出題の方針」を見ておきましょう。適性Ⅰ、Ⅱともにそこに沿った出題になっています。
適性Ⅱは、「得点力」を意識しましょう。100点の内でどの分野で得点をとるのか。
毎回の演習で戦略を立てて実施していきましょう。


【適性Ⅱ】

大問1
[問題1]
直方体と立方体を組み合わせて条件に合う立体図形をつくり、体積と表面積を求める問題です。
言葉と式を使って考え方を適切に説明できている答案が多かったです。
しかし、表面積を求める過程で特定の面を考えていないことにより誤答となっている答案が散見されました。
外側と内側に分けて落ち着いて1面ずつ考えることができれば確実に正答できる問題でした。

 

[問題2]
今回のきまりはもともと知っていた受検生が多かったかと思いますが、そのきまりを自分のことばでうまく説明できていない答案が多かったです。
説明が難しい場合は、自分で記号を決めそれを使って説明するなどの「工夫」をする習慣をつけましょう。
また、そのきまりを平面から立体に応用できていない答案も散見されました。
算数のきまりはただ覚えるだけでなく、なぜその決まりが成り立つのか考える習慣をつけていただきたいです。

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