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私立中講演会レポート(桜蔭中)

投稿日: 2025.10.6 8:32 pm

こんにちは、ena小学部の田村です。

 

9/20(土)ena代々木で実施いたしました、私立中講演会(桜蔭中)のレポートです。

※記事としての掲載にあたりましては、お写真も含めて桜蔭中学校様より許可いただいております。

校長 齊藤 由紀子 先生

教頭 井上 瑞穂 先生

にご講演いただきました。

 

①伝統がすごい

校長の齊藤先生より、
約100年前に当時の出る杭だった女性たち(女性でありながら学び続けた方々)で作られた学校であり、
そのころから「学ぶことを大切にする」といった意識が続いていることを最初にうかがいました。
今も現在の出る杭として、他者と共存できる様に生徒たちを導いているとのことです。

教頭の井上先生は、
授業でも順位を出したりはせず、
他人との比較ではなく、自分でなにを為すかが大切とおっしゃっていました。
そういったビジョンにも伝統に裏付けされた自信を感じました。

伝統に培われた学校の空気感がしっかり醸成されており、
桜蔭中だから通っている生徒さんばかりなのだろうなと感じました。
またそういった伝統で成り立っているからこそ、卒生のネットワークが強固なものなのだろうと感じました。

 

(創立当時の校舎)

 

(現在の校舎)

②生徒たちがすごい

校長の齊藤先生のお話の中に、
「良いところを入学時から持っている。この良さを伸ばして、社会人になって欲しい。」
というお言葉がありました。
いつもは常に反省を意識させているとのことでもありましたが、
生徒たちへの信頼を感じさせられました。

教頭の井上先生が生徒像を語られた話の中では、
徐々にグループを作ることがなくなっていき、他者を認めるようになる。
精神的に自由となり、個性を受け入れるようになる。
といったことが印象的でした。

また要所要所で紹介される生徒たちの言葉からも
品の良さや、客観的な目線の意識を感じました。

③中3・論文制作がすごい
50年間続くものであり、中3が20~40枚書き上げ、9月に完成させるものです。
クラスでプレゼンがあり、毎年冊子にまとめているそうです。
中2の段階で中3の発表を見学し、各自でテーマを決める。
本人の意思を大切に、1人1人に考えて取り組ませることを意図しているものを多く感じる説明会の中で、ひと際目立ったものでした。

 

④行事もたくさん
行事に関わることが大事というお話もありました。
その中の一例として序盤にあがったものが、読書週間だったことが印象的でした。

他にも、歌舞伎公演も役者の方に来ていただいていたり、
体育大会で中1はひばりが丘のグラウンドに自力でたどり着くところからスタートだったり、
ダンスの入退場は自分たちで作るとのことでもありました。
浅間山荘での合宿、山歩きなど、目を引く行事はたくさんある様に感じました。

それでも、読書週間のスタンプラリーが序盤で挙げられていました。
行事の規模の大小にかかわらず、生徒たちが一つ一つの体験に丁寧に向き合うことが出来る様、学校として苦心されているからなのだろうと感じました。

全体を通して、先生方の雰囲気からも、生徒たちの言葉からも、品を感じる講演会でした。

齊藤校長先生、井上教頭先生、誠にありがとうございました。

(レポート作成:ena上野校長 今野)

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