こんにちは、ena新越谷の秋山です。

 

今回は、入試における

「押さえ」「チャレンジ校」についてお話ししたく存じます。

いわゆる、

「志望校」以外に受ける学校についてです。

 

 

「志望校」の入試難易度を基準として、

 

「押さえ」：志望校より入試難易度が低い学校

「チャレンジ校」：志望校より入試難易度が高い学校

 

とします。

「志望校」「押さえ」「チャレンジ校」

これらは三位一体で互いに補い合うものです。

 

 

多くの人にとって、

「志望校」とは一番行きたい学校であり、

何も進学指導を受けていない状態ですと、

受ける学校の中で入試難易度の一番高い学校を

「志望校」にあてる人が多いと思われます。

 

さて、

人間というのは不思議なもので、

目標Aを設定するとその目標Aの達成が難しくなり、

目標Aより下の通過点Bはなぜか達成が容易になる

ものです。

※スポーツなどをみても、

かつて達成困難だった過去の新記録が、

今は多くの人が達成するものになり果てるのが普通です。

古い例で恐縮ですが、

いまでこそフィギュアスケートで３回転を飛ぶのは普通になり、

4回転すら飛ぶ人も現れましたが、

昔は２回転ジャンプの伊藤みどりがスゴイ！と言われていたのです。

 

「チャレンジ校」というものの捉え方は

いろいろあるかと存じますが、

そのうちの一つとして

「一番行きたい志望校Aをあえて通過点にして

Aより難易度の高いチャレンジ校Sを設定することで、

志望校Aの合格率を上げる」

というものがあります。

 

※学校の校風などの中身ではなく

偏差値の数字だけを志望校の基準にしている人にとっては、

「志望校を通過点に置いてもっと上にチャレンジ校を別に設定する」というのは

逆説的に聞こえるかもしれませんが、

都内ですと例えば、

・開成高校をチャレンジ校にすることで

志望校の都立西の合格率が高まった

・筑波大附属駒場高校をチャレンジ校にすることで

志望校の都立日比谷の合格率が高まった

・早稲田実業をチャレンジ校にすることで

志望校の都立武蔵の合格率が高まった

という子を去年受け持ったことがありました。

チャレンジ校の合否は様々でしたが、

志望校には三人とも確実に合格することができました。

 

※以前どこかのテレビ番組で、

クイズ王の井沢氏が灘中学高校に行った際、

「遊びで開成受けやがって」

と冗談交じりに毒づいたことがありましたが、

関西から実際に開成に行くかはともかくとして

灘を受ける人で開成を受ける人は存外多いのです。

 

他方、

入試というのは非常にタフな戦いになりますので、

「どこにも合格していない」という状況はこの上なく不安なものです。

そのため、なるべく早い段階で「押さえ」の学校に合格しておきたいところです。

 

ともあれ、入試において

「志望校１校のみの単騎駆け」

は極力避けたいところです。

すべて落ちたら受け入れ先の無くなる高校入試でそれをやる人はまずいませんが、

「落ちたら地元の中学に行けばいい！」という中学入試では意外と多いケースです。

※実際に、地元の中学に通うことになったとしても、

挑戦した結果１つも受からずに中学生になるのと、

たとえ「押さえ」でも１つだけは結果を出して中学生になるのとでは、

その後の生き方が明確に変わってきます。

 

埼玉の場合、

公立中高一貫校を受ける人の中には、たとえば

「志望校は川口市立高校附属中学ひとつだけ！

ダメなら地元の中学に通います！」

という方も多くいます。

ただ、上述のとおり

志望校に通る確率を少しでも高くするためには、

「志望校は1つだけ！」

という受け方はお勧めしません。

 

最終的には各ご家庭の事情にもよるかもしれませんが、

もし状況が許すのであれば

「志望校」のほかに

「押さえ」

「チャレンジ校」

を最低１校ずつは用意してほしいと

我々は考えています。

 

ちなみに、川口市立高校附属中学の場合、

先日お話しした早稲田佐賀中学は

（実際に唐津に住まわせるかはともかくとして）

チャレンジ校としては非常におすすめです。

他の早慶の附属校、系属校ほどには難易度が高くなく、

落としてはならない問題をしっかりゲットしていけば、

そこまで分の悪い挑戦ではありません。

また、その「落としてはならない問題」のレベル感が

川口市立高校附属中学と比較的近いというのもあります。

 

ともあれ、

川口市立高校附属中学の

一次選考まで１ヶ月を切っています！

学校ももうすぐ冬休み（＝もうすぐ冬期講習会）ですが、

ena新越谷の生徒も

最後の追い込みをかけます。

校舎情報（ena新越谷）