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小中学部
クリティカルな視点
投稿日: 2025.12.6 9:13 pm
こんにちは!ena我孫子の渡邊です。
先日、休み時間に、こんな質問を持ってきた生徒がいました。
「周りの長さが同じなのに、面積が変わることがあるのはなぜですか?」
中学1年生のTさんは、数学で図形範囲の学習をしているところでした。
面積と周りの長さを求める問題で、周りの長さが同じなのに面積が違う図形を見つけ疑問に思ったようです。
非常に鋭い視点だなと思いました。
例えばここに、同じ長さのひもが2本あるとします。
このひもを使って、それぞれ下のような形を作りました。
「同じ長さのひもで囲ったのだから、中身の面積も同じにならないのか??」
こうしてみると、大人の我々でも「なるほどたしかに」と思ってしまうような内容です。
もちろん実際には、図形の面積は「周の長さ」だけでなく「図形の形」にも影響されるため、この考え方は間違っています。
ですが、教科書に書いてあるからと鵜呑みにせず、「本当にそうだろうか」と疑問を持ち、自分なりに考えようとしたその姿勢に、思わず拍手せずにはいられませんでした。
「クリティカルな視点」から新たな発見が生まれることもあります。
例えば教科書に、
「南アメリカでは、サトウキビを原料としたバイオエタノールの生産が盛んです」と書いてあったとします。
実際ブラジルでは、バイオエタノールをガソリンへ混合することが義務付けられており、エタノール100%で走行できる「フレックス燃料車」も広く普及しています。
このように私は、授業のときには必ず、教科書に書いてあることをただ読み上げるのではなくなるべく具体的な例を用いて、現地の人の生活やその映像が浮かぶように、工夫をして説明するよう心掛けているのですが、これも一長一短だなと最近思うようになりました。
なぜなら、生徒がその学習内容に、疑問を持ちにくくなくなってしまうからです。
「サトウキビ」ときいて多くの中学生が思い浮かべるのは、沖縄などで作っているような黒砂糖です。
ここから疑問を持ち、
「サトウキビって砂糖になるんじゃないの?」「サトウキビを作っているなら砂糖の生産量も多いんじゃないの?」
とGoogleで調べてくれれば、「南アメリカでは砂糖の生産も盛んで、特にブラジルは世界の砂糖の4割を生産している世界第1位の輸出大国である」という事実に、自力でたどり着くことができます。
自分の力で得た知識は、なかなか忘れません。
もちろん、今の内容をすべて口頭で説明してしまうこともできますが、なるべく多くの子供たちが「クリティカルな視点」を持ち、日ごろの学習内容に対してたくさん「疑問」を持ってもらえるか、日々試行錯誤する毎日です。
ena我孫子 渡邊
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