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小中学部
#AsakusaBashi-Catch#【254】中学1・2年生の段階から、しっかりと。
投稿日: 2025.12.13 6:00 am
こんにちは!ena浅草橋 校長の佐藤です!
自動販売機のルーレットで、同じ数字を並べられたことがありません。人生の中で1度は当ててみたいと思っております。
「部活が忙しいから、引退してから本気出す」
「中3になってから頑張れば、なんとかなる」
もし、今こちらを読んでくれている中学1・2年の中に、少しでもこの考えがある子どもに、敢えて厳しい言葉を与えます。
その油断が、1年後・2年後に「取り返しのつかない差」となって目の前に立ちはだかります。
なぜ、中1・中2という早い段階から「本気」で勉強しなければならないのか。
単なる精神論ではありません。入試の仕組みと学習の構造に基づいた、極めて具体的かつ論理的な理由が3つあります。
① 「内申点」は、中3になって急には上がらない。
特に都立高入試においては、内申点(通知表の成績)が合否の3割を占めます。
「じゃあ、中3の成績だけ良ければいいんでしょ?」と思われがちですが、ここに大きな落とし穴があります。
内申点は「積み重ね」と「印象」で決まります。
例えば、中1・中2で提出物を出さず、授業態度も悪かった生徒が、中3になって急に真面目ぶったとしても、学校の先生からの信頼がすぐに回復するというわけではありません。良くないレッテルを剥がすには、相当な時間がかかるわけです。
また、実技4教科(音楽・美術・保体・技家)を含めた内申対策は、一朝一夕では身につきません。経験値があってこそ、真っ当な対策方法を体得できます。
中1・中2のうちに「5を取るための提出物のクオリティ」「定期テストの勝ち方」を確立した生徒ほど、中3の段階で比較的優位に立てるのです。
② 「英語」と「数学」は、完全な積み上げ科目である
理科や社会なら、ある程度単元ごとのリカバリーが効きます。しかし、英数は違います。
• 数学: 中2の「一次関数」が理解できていない生徒は、中3の最重要単元「二次関数」で100%つまずきます。相似や三平方の定理といった図形問題も、中1・中2の基礎知識なしには手も足も出ません。
• 英語: 中1のbe動詞・一般動詞、中2の不定詞・動名詞・接続詞。これらはすべて、中3の長文読解の「パーツ」です。パーツを持っていないのに、巨大なプラモデル(長文)を組み立てろと言われても、不可能です。
中3になってから「中1・中2の復習」に時間を割いているようでは、特に難関校へは十中八九届きません。つまり、中1・中2の内容をその学年のうちに完璧にしておくことは、中3の時間を「演習」という「得点を取るための時間」に使うための必須条件なのです。
③ 受験学年での「メンタルの余裕」が段違い
これが実は一番大きいかもしれません。
中3の夏、多くの受験生が「基礎固め」に追われ、焦燥感に駆られます。しかし、中1・中2からコツコツ努力を重ねてきた生徒は、中3の夏にはすでに「入試レベルの応用問題」や「過去問演習」に適応できることもあります。周りが「覚えられない!」と悲鳴を上げている英単語や公式を、彼らはすでに「当たり前の道具」として使いこなしているのです。
「自分はこれだけやってきた」という絶対的な自信。
「余裕を持って難問にも挑める」という時間の貯金。
この2つを持っている生徒が、入試本番の極限状態でも、普段通りの力を発揮し、合格を勝ち取ります。
中1・中2の勉強は、ただの準備運動ではありません。
すでに「入試」というマラソンは始まっているのです。
今、テレビを見ている時間。スマホを触っている時間。
その時間をena浅草橋に預けてください。
「もっと早くやっておけばよかった」と後悔する未来ではなく、
「あの時始めておいて本当によかった」と笑える結末を、一緒に掴み取りましょう。
ena浅草橋 佐藤
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