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小中学部
冬が来た
投稿日: 2024.12.12 4:22 pm
講師の橋口です。
冬が来た
きつぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
公孫樹の木も箒になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木に背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ
僕に来い、僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
火事を出せ、雪で埋めろ
刃物のやうな冬が来た
冬といえば、まっさきにこの詩を思い出します。
この詩が書かれた当時の冬は、今以上に冷たく厳しいものであったことでしょう。
きりきりともみ込むような
痛みの感覚に訴える描写がとても印象的です。
さて、
比喩の説明をする際にこの詩を題材にすることが多いです。
比喩はある事柄を似ている別のものになぞらえて表現する技法です。
授業では以下の一節を隠喩の例としてよく使います。
公孫樹の木も箒になった
葉を落としたイチョウの木の形がほうきに似ている、映像化してみようね。
刃物のやうな冬が来た
こちらは直喩ですね。
では、刃物と冬の共通点は何か、言語化してみよう。
などなど
箒になる前の並木道
ひゅーん、ひゅーん、ひゅるるーんるんるんるんー
さむうござんす。
橋口です。
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