ena保谷の肱黒です。

先日、生徒たちの計算テストを見ていたときのこと。 こんな問題がありました。

 

 

「９９×１８」

皆さんはどう解きますか。

多くの生徒が、まず筆算で解こうとします。 もちろん、それでも答えは「１７８２」と出ます。しかし、それは正解ではあっても「正着」ではありません。時間がかかり、ミスも起きやすいからです。

ここで「おや？」と頭を使うのがena保谷の生徒です。 「９９」は「１００－１」。 これに気づけば、景色は一変します。

（１００－１）×１８ ＝ １８００ － １８ ＝ １７８２

筆算よりも圧倒的に速く、正確です。

私が日々の指導で本当に伝えたいのは、この計算の工夫、そのものです。 なぜなら、その「工夫しよう」と考える思考の習慣こそが、都立中適性検査で求められる思考力の土台になるからです。

だから、私は生徒たちの途中式にまで目を光らせます。 答案用紙に書かれた「工夫の跡」を探すためです。
enaでは日々学という計算問題を集めた冊子があります。ena保谷はこれをただ行わせるのではなく、授業内で説明した計算の工夫を自ら思考して試行する場としています。

 

 

入試本番、生徒を助けるのは、知識の量だけではない。 考え抜くことをやめなかった、その「頭の使い方」です。 目の前の一問に、今日も全力で頭を使いましょう。

肱黒

 

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