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小中学部
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投稿日: 2025.09.17 8:58 pm
講師の高嶋です。
受験生は模試を受ける機会が増え、演習モードにシフトしつつあると思います。
周囲の友人の勉強の進度をみて、難しい問題の演習に掻き立てられるかもしれませんが、ここは焦らず、今一度基礎を見直すべきです。
基礎事項を疎かにする者が、入試問題を取りこぼしなく得点できるわけがありません。
そして演習も、ただ数をこなせばよいという話ではありません。
ぜひとも演習は楽しんでやってほしいということをお伝えしたい。
欲を言えば、入試本番でも楽しむ余裕を持ってほしいのです。
ここでは演習問題への取り組みについて、ひとつ実践例をあげたいと思います。
(扱う問題は中学3年生向けのものですが、小学4年生の夏期講習で習った知識でも理解できます!)
さて、R5 愛知県立高校入試に、次のような化学の問題がありました:
塩酸の反応について調べるため、次の〔実験〕を行った。
〔実験〕
① 図1のように、石灰石(炭酸カルシウム)1.00gをビーカーAに、塩酸 15cm3を別のビー
カーに入れ、電子てんびんで全体の質量を測定した。
②次に、1のビーカーAに、1の塩酸 15cm3を全て入れて混ぜ合わせると、気体が発生した。
・・・(中略)・・・
問1 〔実験〕の反応で発生した気体と同じ気体を発生させる方法として最も適当なものを、次のアからエまでの中から選びなさい。
ア 亜鉛にうすい塩酸を加える。
イ 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムを混ぜて加熱する。
ウ 塩化銅水溶液を電気分解する。
エ 炭酸水素ナトリウムを加熱する。
〔実験〕で発生するのは二酸化炭素ですから、正解はエです。
大問の1問目なので、演習書の解説はあっさりしています。
しかし解説を読んで「石灰石(炭酸カルシウム)と塩酸を混ぜると二酸化炭素が発生するんだ、へー」で終わらせるのはもったいないです。
これまでに学んだことと何か繋がりはないか考えてみるのです。
結構楽しめるので、それをお見せします。
まず何よりも、正解にたどり着かないといけません。
「石灰石」という名前にどこか聞き覚えはないでしょうか?
中学1年の地学分野で「石灰岩」が登場しますが、これは石灰石と物質として同じものです。
そこでは、石灰岩にうすい塩酸をかけると二酸化炭素が発生することを習ったと思います。
(チャートと判別する方法として教科書で紹介されています。)
この反応を思い出せれば、〔実験〕でも二酸化炭素が発生することがわかりますね。
化学分野の大問でしたが、思い出すべきは地学の知識だったわけです。
せっかく地学の話が出てきたので、もう少しこの方向で掘り下げてみます
・・・(次回へつづく)
高嶋
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