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1.22 日刊ena塩浜 -都立中の倍率についての思案-

投稿日: 2026.01.22 9:55 pm

こんにちは、ena塩浜の青木です。先日までの暖かさを返してほしい。

 

2026年度、令和8年度の都立中の入学者決定の応募状況が発表されました。

左から、2026年度(令和8年度)、2025年度(令和7年度)の倍率です。

いずれも一般枠。

 

R.8年度 R.7年度 上昇

小石川中 3.39  3.55

白鷗中  3.96  3.90 ↗

両国中  3.86  3.80 ↗

桜修館中 4.13  3.83 ↗

富士中  2.56  3.29

大泉中  4.05  3.69 ↗

南多摩中 3.78  3.74 ↗

立川国際中3.21  3.32

武蔵中  2.08  2.38

三鷹中  4.48  4.41 ↗

九段区内 2.36  2.78

九段区外 3.53  3.90

 

都立中の受検倍率において、対前年でここまで上昇校と下降校が分かれるのは、

これまでの推移からすると大変めずらしいです。

今回は都立中の歴史上では初の定員削減(過去に、都立高附属中の高校募集に伴う定員増はありましたが)が行われることになり、

その削減が元々言われていたものよりも縮小されました。(当初はもっと大きく定員を削減する予定だった)

都教委のここの判断を下された方は慧眼ですね、

今回のこの倍率だと、当初の通りの削減となっていたら、受検生たちは阿鼻叫喚となっているところでした。

上がったところ、下がったところがこれだけ明暗分かれているということは、

必然、これまでよりも、

倍率の高いところと低いところ、違う表現をすれば、受かりやすいところ、受かりにくいところが分かれた、ということです。

 

近年で言えば、武蔵中と三鷹中はそれぞれ都立中11校の中でも倍率の外れ値となっていました。それぞれ、下と上に。

武蔵中の倍率が他と比べて一段階下で推移しているのは、その難度の高さ故。小石川に次ぐナンバー2は、都立中開校当初から続く

不動の定位置です。一定レベルの受検生しか手を出さないその扱いは、私立中の最難関校だとか、難関国立大学の入試を彷彿させます。

三鷹中の倍率が群を抜いた高さで推移するのは、その立地故。東京全域から受けるには、不便である(最寄り駅がない)ことが、却って倍率の高さに繋がっています。というのも、三鷹中は他の都立中と比べても物理的に通いやすい圏内からの受検生が圧倒的に多い学校。他の地域からは通いにくい分、反対に路線と路線の真ん中に位置する、すなわち住宅街に位置するその立地は、その近隣の方にはアクセス抜群です。都立中は私立と比べてその数が限られている分、どの学校も比較的広範な地域から通学者がいるのが特徴の一つですが(私立中で言うと、上位校であれば同様の構図となりますが、一定よりも学力的に下になると、通学圏は狭まるのが普通です)、三鷹中はその円が比較的小さいことが特徴です。その周辺の方々からの熱い支持を受けて、元々高かった倍率をさらに伸ばしているのはすごいですね。

ちなみに地元からの熱い支持、というと大泉中も同様の傾向があった学校ですが、こちらは三鷹中よりはまだ交通の便がよく、かつての近隣地域からの受検生に加えて、より広い地域からの受検生が集まっているのが今回の倍率増につながっている気がします。

 

話を全体の倍率に戻して。

上記外れ値の武蔵中、三鷹中、それから九段中の区内枠も特殊なものですので省いてみてみると、

2025年度(令和7年度)は最高倍率が九段中区外枠の3.90でした。最低倍率が富士中の3.29でした。

上から下までいずれも3倍台の範囲に収まっていました。

一方で、今回の2026年度(令和8年度)を同様に見てみると、

最高倍率は桜修館中の4.13、最低倍率が富士中の2.56と、いずれの方向にも一線を越えた数値となっています。

上にも書いた通り、この倍率の差の広がりは、そのまま「受かりやすい都立中」と「受かりにくい都立中」の差の広がりを示しますから、

 

・学校ごとの特色よりも「都立中(もっと言うと「中高一貫校」)」に行くことにメリットを感じるのか

・学校自体の特色に魅力を感じて「都立〇〇中」に行くことがあくまで目的であるのか

 

この二通りでの志望校の選択の仕方が大きく変わってくると思います。

自分はenaの中でも都立中という学校自体と近い距離でこれまで仕事をさせていただいてきて、

個人的には上記の二つであれば、一点目の方が「都立中を受ける」か否かにおいてはとても大きな意味を持っていると思っている(翻って言うと、都立中11校のいずれにおいても、高い魅力があると認識している)ので、

このばらつきは結構ウェルカムです。

富士中に2.56倍で行けるというのは、相当お買い得だと思います。

 

 

 

 

 

必勝合宿、初日の出鑑賞後の、お話タイム。日の出の瞬間はそれぞれ見やすい位置で鑑賞してもらい、集まってもらってからのこの時間です。太陽のオレンジと上空のシアン。

 

ena塩浜 青木

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