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小中学部
5.27 日刊ena塩浜 -国語の問題-
投稿日: 2025.05.27 1:58 pm
こんにちは、平衡感覚が弱いena塩浜の青木です。
国語の指導法で、一定の段階までは、「解き方」を教えない、というものがあります。
例えば、穴埋め型の問題で、文脈を考えずに、空欄の前後の単語をただ重ねるだけで答えを埋めるとか、
もっとひどいものであれば、ただ字数の条件だけ該当する箇所を探すとか、
答えを出すことが優先されて、肝心な「読む力」を測れない、あるいは伸ばせない練習となってしまうためです。
だから、大体小4、場合によっては小5でも、最低限の指導以外は「解き方」を教えないようにします。
問題を解くことを、前提とせずに、「文章が述べようとしていること」をありのまま理解できるようにすることが必要です。
国語は「読解力」を問われる教科。読解力は、言葉通り読み解く力、読んで理解する力です。
粗雑な国語教材だと、この穴埋め式の問題の出題頻度が多いことがあります。
理由は単純で、作問する側としては、他の出題形式の問題、記号問題や記述問題や書き抜きよりも、
遥かに作るのが容易だからです。本来の「その問題で、子どもたちを育てる」観点が抜け落ちていると、
自身の楽を優先した、そういった粗悪な教材が出来上がります。
そもそもが国語の問題は全て「文章を読み解く力」を測るものですから、
その問題の答えを考えることが「文章を読み解く力」を伸ばすことに繋がらなければなりません。
それはすなわち、「解いていくことで、文章が何を言っているのかがより分かりやすくなる」ことを意味します。
下手な作問だと、「解いていくことで」ではなく、「出来上がった答えを見ることで」分かりやすくなったりします。
細微な差に思えるかもしれませんが、子どもたちの国語力を伸ばす上ではとてつもなく大きな差です。
本来の主題である「子どもたちの力をつける」以外の要素、今回述べている例で言えば、「作問者の楽さ」が入り込んでくると、
教材としての質は下がります。
十年前、二十年前よりも、学校教材のワークも造りが子どもたちにとって取り組みやすいものにどんどん変化してきました。
それこそ、国語の穴埋め型の問題形式のようになっているものも多いです。
ただ、そういった変化が「子どもたちの力をつける」こと以外の要素からくるものであれば、
必ずしも肯定的に受け入れるべき変化ではないと感じます。
書物としてのワークがなくなり、タブレット型の教材への変化にも、同じ懸念を持っています。
その変化がもたらすメリット(子どもたち自身が享受する)もあれば、でもそれだけではないとも思います。
「取り組みやすさ」と「力を伸ばすこと」は、あくまで別な要素で、互いに+の効果を持つこともあれば、その逆もまたあることです。
私が英語の授業をひたすら英作でしか行わないのも、「取り組みやすさ」を多少犠牲にしてでも、「力を伸ばすこと」を優先するためです。
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◇今日の一問:水田の、畑に対するメリットは何か。
ena塩浜 青木
SUPPORT
とても分かりやすい…自分がどうして国語が苦手だったのかアラサーにして分かりました。
コメントありがとうございます。生徒たちにも分かりやすい授業をできるように頑張ります。