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小中学部

4.17 日刊ena塩浜 -習慣の教科-

投稿日: 2025.04.17 7:54 pm

こんにちは、交通系電子マネーを使います、ena塩浜の青木です。

 

4月17日、木曜日。

 

「習慣」の教科の話。

春期講習から昨日の授業まで、

中1の英語はひたすらbe動詞、一般動詞、一般動詞の中でも3単現になるもの、の使い分けの練習をひたすらやっています。

中学入試を戦い抜いて、しっかり自分の手で歩む道を掴んで、

その上でまだ通ってくれている子たちが、悪戦苦闘している様子が興味深いです。

都立中でも私立中でも、どちらに向けての学習も決して楽なものではないですが、

人間ですから、その中で成績の良し悪しはどうしても分かれてきます。

が、殊それが四科や適性検査の学習でなく、英語の学習になると、

きれいにそれがリセットされての歩みになります。

 

もちろん、中学受験する子たちは、受験に使わない教科を学んでいる余裕はありませんから、

大半の子は今が初めての英語の学びであり、

その意味でスタート地点は受験の経験に関わらず、0からであるわけですが、

上記のリセット、というのは、そういう意味でなく、歩みの速さについてです。

 

勉強は、基本的に先に進めば進むほど、学びが加速していきます。

足し算、引き算、それぞれを十分に時間をかけて理解した後には、

小数の足し算引き算、分数の足し算引き算はそれぞれ一度の学習でまとめて理解ができます。

割合の概念を理解した後は、比の概念は一回の授業でインプットできるし、

比の概念を掴んだあとは、それまで時間のかかっていた図形の問題を解くスピードが、比べ物にならないほど速くなります。

 

基礎の概念の理解があれば、その複合に基づく概念の理解が速い、というだけでなく、

学ぶこと、考えることの勘所のようなものも掴んでいくことで、

学力の成長や知識のインプットは加速度を増します。

中学受験組の子たちは、受験そのものと、そこへの積み重ねという経験値が、

やはり非受験組とは一線を画します。

 

それであるのに、英語に限って言うと、

「受験組」の頭角を現すのは、大体いつも、しばらく英語の学習が進んでからです。

それこそ、動詞の使い分けのくだりをマスターしたあと。

そこのマスターまでは、今まで指導してきたどんな子たちであっても、

「この子でもこんなにミスをするんだな」と思わされることが多いです。

都立武蔵に行った子も、吉女に行った子も、南多摩に行った子も、学芸大附属に行った子も、

男子でも女子でも、どのレベルに行った子でも、歴代の受験組で中1でも面倒を見させてもらった子たち、だれでもです。

 

コツをつかむ、とよく言いますが、

英語のコツは、「いちいち頭を使う癖をつけること」。

動詞を無配慮に書かずに、ちゃんと形を気にして書くこと、

名詞を単語で処理しないで、ちゃんと冠詞のことを理解して使えること、

そういった、「いちいち気を遣わなければならない」ことを理解してからは、

受験組の学びの速さの本領発揮で、そこから先はぐんぐんと公立中組を引き離していきます。

逆に言うと、そこを迎えるまでは、本当に同じスタート地点、同じ速度です。

 

高校受験までの英語は、その癖が身につくかどうかがほぼすべてです。

その癖づけ、習慣づけをさせてくれる担当の先生に当たるかどうかで、英語の得意不得意は決まります。

◆今日の一問:

次の( )に最も適切な接続詞を選び、記号で答えましょう。

彼は幼い頃から読書に親しみ、幅広い知識を身につけた。( )彼の語る言葉には深みがあり、人を惹きつける力がある。昨日の激しい雨でグラウンドの状態が悪いため、今日の体育祭は延期となった。( )生徒たちは落胆の色を隠せない。彼女は将来、国際的な舞台で活躍することを夢見ている。( )、現在も語学の学習に励んでいる。

ア.したがって イ.なぜなら ウ.そして エ.しかし

したがって と そして の違いが肝。

ena塩浜 青木

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“4.17 日刊ena塩浜 -習慣の教科-”への2件のコメント

  1. ドクターストン says:

    良いブログですね、英語が出来るか、理解できているかは和文英訳をやらせればすぐ分かります。特に小学生の頃に、英検を取りましたという子は、そこがズタボロ。
    英語教育を基本から見直した方が良いかと思います。

  2. ena says:

    コメントありがとうございます。「英文和訳をやらせればすぐ分かる」というくだりから、英語の指導についてよく分かっていらっしゃる方であることが分かります。ご理解いただけて嬉しいです。英検の取得状況と、英語の理解はノットイコールである、というのも私も同じ見解です。
    地域の子たちが少しでも英語ができない子が少なくなるように、より多くの生徒たちに通っていただけるように努力したいと思います。

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