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ena王子

小中学部

#807 疑似体験

投稿日: 2025.05.28 6:20 pm

皆さん、こんにちは。
ena王子の古山です。

早いもので、もう5月も終わりを迎えようとしています。
校舎の中でも初夏の気配を感じるようになり、受験学年生徒たちの表情にも、少しずつ「勝負の夏」に向けた緊張感が漂い始めました。
今年一年の頑張りが将来を大きく左右するものとなりますので、後悔の無いよう一瞬一瞬を過ごしてもらいたいものです。
翻って非受験学年の方々には「教科学習と同時並行で様々な体験も積んでいってもらいたいな」という思いがございます。
先週末とある媒体にて「豊かな経験を持つ人は読解力が効果的に伸びていく傾向がある」という主張を拝読しました。
一人の教育者として、この主張には首肯します。
日々の生活のあらゆる経験が自らの力に転換されていくのだ…そのように考えて、日々様々な物事に積極的にチャレンジしていいてもらいたいと思う今日この頃です。


さて、中学生の皆さんにとっては、あと1ヶ月ほどで定期試験がやってきます。
昨日の中学2年生の授業では、先輩方からの貴重なアドバイを直接聞く機会がありました。
今回は、城北高校・栄東高校・文京高校といった進学校に進学した元ena王子生たちが、自身の中学時代の経験をもとに、後輩たちに向けて具体的なメッセージを届けてくれました。
冒頭で「豊かな経験を積むの、大切」というメッセージを記しましたが、実際に経験できる量には限りがあります。だからこそ、多くの方々の経験を見聞きすることで「疑似体験」を積んでいく時間を、我々は大変重要視しています。

お話の詳細については、ぜひご家庭でも
「先輩からどんな話があったの?」と、お子様に話題を振ってみてください。
家庭内での何気ない会話が、子どもたちにとっては学びの再確認や意識の再燃に繋がります。

以下、古山が特に印象に残った先輩たちの言葉を一部ご紹介いたします。


【先輩たちからの実践的なアドバイス】

  • 提出物は「余白の活用」が鍵。
    ノートの余白にキーワードを書いたり、先生への質問を記したりしておくことで、「やる気」をしっかりと伝えることができる。
  • 夏休みは“数少ないチャンス”。
    中2・中3の夏は1日10時間以上の学習をしていた。特に中3時には、塾での授業だけでなく、自習も含めて14時間勉強した日もあったとのこと。
  • 「やる気が出るのを待つのではなく、“やる気がなくても勉強できる環境”を整えることが大切。」
    スマホのない自習室、テレビのない部屋など、自ら誘惑の少ない環境を選ぶ”ことが勉強習慣の鍵
    (ナッジ理論の観点からも理解しやすい取組みだ、と古山からも補足しました)
  • 受験結果よりも、「問題を解く楽しさ」「知識を得る喜び」を大切にしていた。
    「楽しいからやる」→「続く」→「力がつく」という好循環を自分で回していた姿がとても印象的「中2のうちにこのようなマインド形成をしていたため、中3になってからの『量にこだわる学習』にもすんなり順応できた」とのこと。
  • 進路選びは「五感」で感じることを重視。
    実際に学校を見学し、校舎の空気を体感したうえで判断していた。
    「トイレを見ると、その学校の本質が見える」という意外なアドバイスも(笑)。細部に学校の雰囲気が表れるという着眼点もまた、彼らの成長の証です(小話で「神は細部に宿る」と伝えてきたことが反映されているのかな・・・?(笑))。

このように、先輩たちは受験勉強を単なる「点取り合戦」ではなく、自分のあり方”を磨く機会として捉えていたことが強く伝わってきました。

「受験を通じて得たのは点数ではなく、人間としての在り方だった」
――まさにその通りだと、私も心から感じた時間でした。

中学2年生は、ちょうど今、部活動も学校行事も勉強も、すべてが重なる時期。
だからこそ、先輩のように“自分をどう整えるか”という視点を持つことで、今後の成長に大きな差がついていきます。


引き続き、校舎全体で「自立的に学ぶ力」を育ててまいります。
何か気になることやご相談がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

ena王子 古山雄光 拝
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