都立高一般入試問題分析

東京都立青山高等学校

都立高一般入試問題分析

国語

出題形式や問題数、課題文の文字数等で大きな変化はなく例年通りだが、文学的文章の問題があまりにも平易だった昨年度よりは難化したと言える。
漢字の読み書きは例年通りの難度で、日頃の練習の成果が出る問題であった。
文学的文章は、冒頭でも述べたように昨年度よりはやや難化したが、それでも解きやすいものである。論説文では、同一のテーマを扱った二つの文章からの出題。文章2の主旨にあてはまる内容を文章1から探す文章横断型の問題が出題された。作文問題の出題形式は例年通りで点差がつく問題となっている。

数学

全体的に例年より解きやすくなった。特に平面図形と立体図形は昨年度よりも易しくなり、ここで得点できるかが重要であった。空間図形の回転体、球に関する問題も出題されたが、穴埋め形式の問題も導入されたため、全体としては解きやすい問題が多かった。高得点が必要なミスが許されない入試問題であったといえる。

英語

今年度も、問題の難度や文章量ともに例年とほぼ同じであった。また、どの設問も内容に深く関係しており、短時間での内容把握が求められる傾向であった。英作文は「エネルギー不足によって起こる問題」の解決法。本文に紹介されているものは除くため、しっかり内容把握が出来ているかどうかが問われた。日頃から興味関心を幅広い分野に向けておくことが必要と言える。

社会

出題形式は例年同様大問6題での出題となった。完答問題は昨年よりも1問減少した。
大問1の問1は、地形図の高低差を選ぶ問題となり、例年と比べ難化した。他の2問は例年同様の難易度である。
大問2の世界地理は近年の難易度の高さがなく、キーワードも拾いやすかったため、易化したと言える。
大問3の日本地理も例年と比べてヒントが見つけやすく、易化したと言える。記述問題では、今まで出題されてこなかったイラストを使用した資料が出題された。
大問4の歴史は例年同様の難易度であった。問3は、近年では出題されてこなかった、並べ替えに加え、略地図からも選ぶ問題が出題された。
大問5の公民は例年よりも難化した。問2は掲載されている資料だけでは解答を見分けにくく、問3や問4は固定資産税が地方税であることや株式会社の概念を知らない生徒も多かっただろう。
大問6の総合問題も例年よりも難化し、知識や柔軟な見方が必要とされていた。

理科

問題構成は例年通りの大問6題構成。例年大問3以降は、必ず地学・生物・化学・物理の順に並び、そこで取り上げられなかった単元から独立した小問が大問1、2に並ぶ。
昨年度の大問1は5問だったのに対し、今年度は6問となった。生物・化学がそれぞれ2問ずつ、地学・物理がそれぞれ1問ずつ出題された。
大問2は例年通り、生徒のレポートに関する問題が出題された。「極地の研究」をテーマにしたレポートに関連させて、等速直線運動(物理分野)、海水の密度と塩分濃度(化学分野)、カエルの発生(生物分野)、白夜(地学分野)という内容からの出題。海氷の塩分濃度に関する問題に新味がある。
大問3は地学分野で気象からの出題。〔問1〕が、毎年1問だけ含まれる記述問題であった。しかし、金属製のコップの表面の温度が少しずつ下がるようにした理由」は、高校入試の定番であり、受検生にとって特に脅威ではない。
大問4の生物分野では消化と吸収からの出題。昨年度は4問だったのに対し、今年度は3問。内容は2020年度と酷似し、過去に出題されたものばかりであった。
大問5の化学分野では、塩化銅の電気分解を軸にした基本的な問題。2018年度出題のものと似ている。なお、今回は計算問題が出題されなかった。
大問6の物理分野では、電流・電圧・電力からの出題。出題形式で特筆すべきは、問2の選択肢の数が6つ、問3の選択肢の数が5つという、「いつもの4択」ではないものがあった点である。
総じて、過去の出題傾向から著しく外れた問題は出題されていない。過去5年分の出題内容を研究することで確実に対応可能である。ただし、近年になって教科書に加わった内容(ダニエル電池など)はこの限りではないので要注意。